• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

地域との協働による包括的な万引き防止教育プログラムの開発と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21H00950
研究機関香川大学

研究代表者

大久保 智生  香川大学, 教育学部, 准教授 (30432777)

研究分担者 久保田 真功  関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (00401795)
白松 賢  愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (10299331)
吉井 匡  香川大学, 法学部, 教授 (20581507)
皿谷 陽子  人間環境大学, 心理学部, 助教 (50739761)
岡田 涼  香川大学, 教育学部, 准教授 (70581817)
金澤 潤一郎  北海道医療大学, 心理科学部, 准教授 (80632489)
徳岡 大  人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (80780642)
石岡 良子  大阪大学, 大学院人間科学研究科, 招へい研究員 (30710032)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード万引き防止 / 予防教育 / 店員教育 / 再犯防止教育 / セルフレジ不正 / 高齢者 / アルバイト・パート
研究実績の概要

本研究の目的は、これまで独立して研究されてきた万引きの予防、万引きへの対応、万引きからの更生という一連のプロセスにおける地域との協働に焦点を当て、包括的な万引き防止教育プログラムの開発を行うことである。2022年度は、(1)万引きの予防に関する研究、(2)万引きへの対応に関する研究、(3)万引きからの更生に関する研究のそれぞれにおいて、研究を推進した。(1)万引きの予防に関する研究では、高齢者を対象としたアンケート調査の分析を行った。そして、分析結果を高齢者向け教育プログラムの基礎資料とし、高齢者向け教育プログラムの開発を行った。(2)万引きへの対応に関する研究では、近年注目されているセルフレジ万引き対策の教育プログラムを開発し、その効果検証を行った。行動観察データ、アンケートデータ、インタビューデータを分析した結果、店員のコミュニケーションや視線が変わり、客や店員の評価も高いことが示された。そして、セルフレジでの万引きが25%減少し、セルフレジでの万引きをこれまでの3倍現認できるようになることが明らかとなり、セルフレジ万引き防止マニュアルも作成した。また、アルバイト・パートを対象としたアンケート調査の分析を行った。分析結果をアルバイト・パート向けの教育プログラムの基礎資料とし、アルバイト・パート向けの教育プログラムを開発し、アルバイト・パート向けマニュアルを作成した。(3)万引きからの更生に関する研究では、再犯防止プログラムの開発を行った。全米万引き防止協会のプログラムと同様に、WEB上で視聴可能な青少年向けプログラムと成人向けプログラムのコンテンツを作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

万引きの予防に関する研究の中学生を対象とした調査はコロナ禍もあり、2022年度は実施できなかったが、2023年度前期に調査を実施し、教育プログラムを開発・実践する予定である。万引きからの更生に関する研究の矯正教育プログラムの開発もコロナ禍もあり、実施できなかったが、2023年度に開発・実践する予定である。万引きへの対応に関する研究は当初の計画以上に進行している。

今後の研究の推進方策

万引きの予防に関する研究では、前期のうちに中学生を対象とした調査を実施し、その結果に基づいて教育プログラムを開発・実践していく。また、高齢者向け教育プログラムを実践していく。万引きへの対応に関する研究では、前期のうちに店舗責任者を対象としたアンケート調査の分析を行い、分析結果を店舗責任者向けの教育プログラムの基礎資料とし、店舗責任者向けの教育プログラムを開発し、店舗責任者向けマニュアルを作成していく。万引きからの更生に関する研究では、矯正正教育プログラムを開発し、実践していく。また、再犯防止教育プログラムでは、WEB上で視聴可能な高齢者向けプログラムのコンテンツを作成していく。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ホスピタリティに着目したセルフレジ不正対策:セルフレジサポーター導入による効果の検証2023

    • 著者名/発表者名
      大久保智生・徳岡大
    • 雑誌名

      日本ホスピタリティマネジメント学会誌

      巻: 33 ページ: 25-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] エコバッグを用いた万引きの現状と対策の検討:パート・アルバイト店員を対象とした調査から2023

    • 著者名/発表者名
      大久保智生・皿谷陽子
    • 雑誌名

      香川大学教育学部研究報告

      巻: 8 ページ: 69-76

  • [学会発表] 地域と連携・協働した研究のメリットと開始・継続のポイント:サイクルとしての研究の継続と新たな実践の創出2023

    • 著者名/発表者名
      大久保智生
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
  • [学会発表] セルフレジにもホスピタリティは必要か?:セルフレジサポーター導入による店舗の変化の検討2022

    • 著者名/発表者名
      大久保智生・徳岡大
    • 学会等名
      日本ホスピタリティマネジメント学会第30回大会
  • [学会発表] 高齢者の万引きに関する要因の検討:経済的搾取に対する脆弱性に注目して2022

    • 著者名/発表者名
      大久保智生・石岡良子
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会第31回大会
  • [図書] 教育問題の心理学:何のための研究か?(第7章地域連携・協働:地域の問題の解決を目指す Pp.184-204)2022

    • 著者名/発表者名
      都筑学監 加藤弘通・岡田有司・金子泰之編
    • 総ページ数
      307
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571206054
  • [図書] コミュニティ心理学シリーズ第2巻 コンサルテーションとコラボレーション(18章 犯罪防止 Pp.251-264)2022

    • 著者名/発表者名
      久田満・丹羽郁夫編
    • 総ページ数
      291
    • 出版者
      金子書房
    • ISBN
      9784760892785
  • [備考] 万引き再犯防止プログラム

    • URL

      https://japanese-shoplifting-prevention.com/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi