研究課題/領域番号 |
21H00957
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
安藤 哲也 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学成田病院, 教授 (50311428)
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研究分担者 |
高倉 修 九州大学, 大学病院, 講師 (40532859)
吉内 一浩 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70313153)
福土 審 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80199249)
河合 啓介 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 心療内科医長 (80325521)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 神経性過食症 / 認知行動療法 / 無作為化比較試験 / 多施設共同 / 摂食障害 |
研究実績の概要 |
研究目的は神経性過食症患者に対する摂食障害に対する認知行動療法改良版(CBT-E)の有効性の検証するため、多施設共同無作為化試験を実施し、CBT-E治療群と通常治療群で、介入後およびフォローアップ時の寛解率、摂食障害症状を比較することである。本年度は研究協力機関との準備、調整、研究計画の関係倫理委員会への申請、承認を得た。倫理委員会の承認を得たのち研究資材を作成し、リクルートを開始した。対象はDSM-5の神経性過食症とした。研究参加希望者は共同研究機関を受診し、インフォームドコンセントののちに、スクリーニングを行い適格性が確認されたのち登録、ベースライン評価として摂食障害評価面接(EDE)やEDE-Qを用いた摂食障害症状の評価、うつ症状、不安症状、摂食障害による心理社会的機能障害、広範な精神症状、家族機能、患者背景情報を評価した。コンピューターシステムを用いてCBT-E群または通常治療群に割り付けられた。介入はCBT-E群は「摂食障害に対する認知行動療法CBT-E簡易マニュアル」を用いて実施し、通常治療は日本摂食障害学会発行の「摂食障害治療ガイドライン」に則って実施された。CBT-E介入の質の担保のため、CBT-E開発者の一人Cooper教授による治療者のスーパービジョンを実施した。実施者のトレーニング用のビデオマテリアルを作成した。令和3年度末までにCBT-E群7例、TAU群6例が新規登録され、うちCBT-E群5例、TAU群3例で介入を開始した。CBT-E群2例、TAU群3例が割付後に脱落した。介入例のフォローアップを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力機関の制限により研究計画の倫理委員会への申請、承認が遅れたこと、 研究補助員採用が遅れ、研究資材作成が遅れたこと、新型コロナウイルス感染症拡大により積極的なリクルートが控えられたこと、被験者が来院することが困難な事例が生じたこと、割付後に脱落する例が予想外に多かったことがあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
リクルートの促進が必要である。ウェブ上の被験者募集広告掲載など積極的な被験者のリクルートを実施する。
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