偏向磁場を横切って水素プラズマをAl電極へ照射して生成されたイオン性プラズマ中で,励起された静電波には後進波も存在した.しかし,水素分子正イオン以外の分子イオンが混在して,このイオンの崩壊に伴って電子やH-が局所空間で生成されることが明らかになった.プリカーサの存在は望ましくないため,これ以上の伝搬特性解明は保留した.磁化された小惑星を模擬したAl球電極を,太陽風を模擬した水素プラズマ流に晒した.地球のバン・アレン帯に相当する領域では負イオンの存在割合は少なく,極域から磁力線に沿って夜側領域へ負イオンが流出していることが明らかになった.
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