研究課題
EC加熱によるトカマク起動において、磁気面形成時に主要な電流駆動源となる磁場を横切る通過軌道電子(cross field passing electron, CFP電子)の閉じ込めを通常アスペクト比装置において改善する手法を開発するため、低アスペクト比装置LATEを通常アスペクト比と同等の条件とするための真空容器改造を行った。LATE装置が設置されている建屋の改修工事が行われることとなったため、研究室の一時移転、LATE装置の解体、一時保管先への搬出を行った。具体的な項目は以下の通りである。1) LATE真空容器内において、上下方向のプラズマ生成領域を制限する可動式プレートの設計を行った。さらに、取り付けのためのLATE装置本体の改造について検討した。高速電子の損失量の分布を測定するために、プレートを8分割して熱流計測を行う仕様とした。2) 可動式プレートを設置するためのLATE装置本体の改造を行った。LATE装置本体上部および下部に設置のための取付台座の溶接、タップ穴加工等を行った。また、磁気プローブや反磁性ループ設置のためのポート追加を行った。LATE装置を設置している建屋改修が行われることとなったため、LATE装置を解体した上で上記改造を行った。3) 2.45GHz, 20kWマグネトロンシステムの整備(20kWマグネトロン管の修理、および電源の調整等)について、製造中止となった20kWマグネトロン管の代わりに、15kWマグネトロン管を用いたシステムへと変更するための検討を行った。
3: やや遅れている
LATE装置が設置されている建屋の改修工事が行われたため、LATE装置を解体し、移動・保管(1年間)することとなったため。
建屋の完成後、速やかにLATE装置の再組み立てを行うとともに、実験準備を整えて、実験を開始する。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件)
Review of Scientific Instruments
巻: 92 ページ: 083501~083501
10.1063/5.0049771
Proc. 28th IAEA Fusion Energy Conference, 2020, IAEA-CN-123/759
巻: IAEA-CN-123 ページ: EX P7~18