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本年度は,これまでに得られた複数の研究成果を論文として取りまとめ,査読付き論文を発表した.主な内容としては,string-netネットワークを用いた格子ゲージ理論に関する研究成果をもとに,ハミルトニアンの厳密対角化によって量子多体系におけるスカー状態の存在を示した結果を論文にまとめた.また,閉じ込め-非閉じ込め相転移の存在を平均場近似により明らかにした研究や,密度演算子繰り込み群(DMRG)を用いて(1+1)次元有限密度QCDの非摂動的性質を解析した成果も論文として発表した.これらの論文は,いずれも有限密度や非平衡系におけるQCDの物理を深めるものであり,将来的な高次元系への応用や量子計算との連携にも道を拓くものである.そのほか,関連分野に関する成果も含め,合計8件の論文が出版された.
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