研究課題/領域番号 |
21H01146
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
笠原 禎也 金沢大学, 学術メディア創成センター, 教授 (50243051)
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研究分担者 |
土屋 史紀 東北大学, 理学研究科, 教授 (10302077)
淺村 和史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (50321568)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | プラズマ波動 / 熱的プラズマ / イオンサイクロトロン波 / レイトレイシング / 内部磁気圏 |
研究成果の概要 |
磁気圏プラズマの大勢を占める熱的プラズマは、地球内部磁気圏の電磁特性を決める重要な役割を果たすが、現在の衛星観測技術では実測困難である。本研究課題は、電子密度やイオン組成がプラズマ波の伝搬特性に影響を与えることに着目し、内部磁気圏並びに地上観測網で観測されるEMIC波の伝搬特性を、理論的に求めた伝搬通路解析と合わせることで、伝搬通路上での電子・イオン密度やイオン組成比を逆推定する基礎技術を開発した。
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自由記述の分野 |
超高層電波科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁気圏プラズマの大勢を占め、プラズマの温度・密度・電磁特性を決める重要な役割を果たすにも関わらず、直接計測が困難であった熱的プラズマの空間分布やイオン組成比を、その媒質中を伝搬する「波」の特性を活用して計測する技術を確立することで、熱的イオン種別の密度・組成のグローバルな時間・空間変動の特性を「観測的に」明らかにすることが可能となる。これにより、従来は測定不能だった熱的イオンの観測法に道を拓くと共に、磁気圏プラズマ空間モデルの精度向上、内部磁気圏内の波動・粒子相互作用の物理機構の解明に貢献できる。
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