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2023 年度 研究成果報告書

単細胞生物の複雑性:有孔虫サブシングルセル遺伝子発現と超微細構造解析で迫る

研究課題

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研究課題/領域番号 21H01202
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

野牧 秀隆  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究開発プログラム), 上席研究員 (90435834)

研究分担者 HUSNIK Filip  沖縄科学技術大学院大学, 進化・細胞・共生の生物学ユニット, 准教授 (30886130)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード単細胞真核生物 / 機能分化
研究成果の概要

単細胞でありながら細胞が最大で10cm以上にもなる底生有孔虫が、細胞を格納する房室ごとに異なる機能を持たせた「疑似的な」多細胞化を行っているのではないかという仮説のもと、超微細構造解析、細胞内元素マッピング、細胞を区分した遺伝子発現解析を行った。細胞の部位ごとに細胞小器官の分布は大きく異なり、エネルギー貯蔵に特化した場所、微生物との共生に特化した場所、餌の消化に特化した場所、など、が見られ、それに伴った元素分布も確認された。これらの場所ごとに発現している遺伝子が異なることも確認され、単細胞生物が細胞内の機能分化を行うことで多様な代謝機能を持ちうることが示された。

自由記述の分野

深海生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物の進化は、「単純な単細胞生物が誕生し、それらが共生して真核生物になり、やがて多細胞になり、大型化、複雑化し、現在の動物や植物になった」というストーリーがよく知られている。本研究の成果から、有孔虫などの生物は「単細胞生物が多細胞化することなく独自の異なるメカニズムにより機能分化、大型化したことで、海洋の様々な環境で繁栄している」ことが明らかになり、生物の進化、適応がこれまで以上に複雑かつ謎に満ちたストーリーであることを示している。

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公開日: 2025-01-30  

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