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2023 年度 研究成果報告書

気候変動に対する風化フィードバックの再検証:氷床形成の影響

研究課題

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研究課題/領域番号 21H01204
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

吉村 寿紘  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(生物地球化学センター), 副主任研究員 (90710070)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード氷河作用 / 化学風化 / 削剥 / 気候 / 氷期・間氷期
研究成果の概要

気候を決定する因子として大気CO2が社会的な注目を集めている。近年,氷河によって生産される反応性の高い細粒ケイ酸塩鉱物の溶解反応がCO2の消費に寄与したことが提唱されており,これが寒冷化を促進した可能性がある。しかし地質イベントとの関連性に対して直接的な証拠に乏しい。本研究では氷河による削剥作用によって生産された物質が堆積するニュージーランドと南極海の堆積物試料の化学指標(元素比とリチウム同位体比)から,気候変動と氷床形成に対するケイ酸塩風化強度の変化を復元した。過去100万年間ではより新鮮な物質が供給されること,また氷床形成では化学風化が促進されたことが明らかとなった。

自由記述の分野

地球化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ケイ酸塩岩の化学風化によって生産された溶質が海洋に運搬されると,海洋生物の石灰化反応によって炭素が海底に固定されることで効率的な二酸化炭素の除去に寄与することが予想されるが,氷河により新鮮な物質の供給が促進されることで,より風化反応の強度が増加したことを確認した。地球上の気候レジームを左右する炭素動態の長期変動の理解に寄与する成果である。

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公開日: 2025-01-30  

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