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2022 年度 実績報告書

画像領域分割による軌道計画・制御・検査の同時実現と3Dプリンタへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 21H01281
研究機関東京大学

研究代表者

山川 雄司  東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (90624940)

研究分担者 山崎 敬則  東京電機大学, 理工学部, 教授 (80342476)
田崎 良佑  青山学院大学, 理工学部, 准教授 (70644467)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード高速画像処理 / 高速視覚制御 / 画像領域分割処理
研究実績の概要

本研究では,高速画像処理技術および高速視覚制御技術を駆使し,独自に開発する手法と新規システムによって,軌道計画からノズル制御,画像検査までを同時に実現する方法論を提案することを目的としている.その実現のために,視覚センシング制御手法提案,デバイス開発,システム統合を行っている.特に,視覚センシング制御手法に関して,画像を注視領域に分割することにより,分割領域毎に異なる画像処理を行い,1枚の画像に対して複数の画像処理を高速かつ並列に処理することにより,計画・制御・検査を1ミリ秒毎に同時に実現することを目指している.2022年度は主に以下のサブテーマを実現した.
(1) 画像処理手法の実装:昨年度検討した,高速カメラの画像を進行方向に対して3分割し,各領域を並列かつ高速に画像処理するアルゴリズムを実装し,実際に軌道計画・位置制御・検査に必要な画像特徴量の計算および抽出を可能にした.特に,モジュールの視覚制御のため,1秒間に1,000枚の画像処理を実現した.
(2) モジュール開発:高速動作を可能にするためにシャフトモータを用いた2軸の駆動モジュールを設計し,制御系周辺を含め独自に開発した.高速カメラを搭載させ,(1)の高速画像処理結果を用いた視覚制御系も構築した.そのシステムに対して,運動制御性能を評価し,十分な性能を有することを確認した.加えて,産業用ロボットにも搭載可能にするため軽量化も考慮した構造を取り,実際に産業用ロボットに搭載し,駆動系の全体システムを構築した.
これらに加えて,(3) 開発したモジュールを産業用ロボットに搭載し,運動制御した際に,それぞれのダイナミクスの干渉の影響を低減するための検討や,(4) 成形物の質を向上させるための制御ノズル(ディスペンサー)から吐出される材料の流量と速度に対する検討を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

モジュールを開発するとともに全体システムを構築し,基本的な性能評価を行った.最終年度となる2023年度に繋がる提案・実装ができており,おおむね順調に進んでいると考えている.

今後の研究の推進方策

2023年度はこれまでの成果をベースに,実際に開発したシステムを用いた成形実験を行うとともに,全体システムの評価を行う.2023年度も計画通りに研究開発を進めるとともに,これまで同様に当初予定していた研究計画に加えた検討も進められるよう研究課題に取り組む.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Real-Time Occlusion-Robust Deformable Linear Object Tracking With Model-Based Gaussian Mixture Model2022

    • 著者名/発表者名
      Wang Taohan、Yamakawa Yuji
    • 雑誌名

      Frontiers in Neurorobotics

      巻: 16 ページ: 1-14

    • DOI

      10.3389/fnbot.2022.886068

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 複数関心領域を用いた経路予測・制御・検査に基づくライントレーシング2022

    • 著者名/発表者名
      安辰晟,山川雄司
    • 学会等名
      第40回 日本ロボット学会学術講演会
  • [学会発表] Full Utilization of a Single Image by Characterizing Multiple Regions of Interest for Line Tracing2022

    • 著者名/発表者名
      Ahn Jinsung、Yamakawa Yuji
    • 学会等名
      2022 IEEE International Conference on Robotics and Biomimetics
    • 国際学会
  • [学会発表] 積層造形プロセスにおける視覚フィードバックを用いた動作中の造形不良に対する経路補正2022

    • 著者名/発表者名
      石川慎一, 山下貴仁, 田崎良佑
    • 学会等名
      第65回自動制御連合講演会
  • [学会発表] 液体吐出式積層造形プロセスにおける塗布動作制御による経路上の凹凸面の補修技術2022

    • 著者名/発表者名
      山田遼, 山下貴仁, 田崎良佑
    • 学会等名
      第65回自動制御連合講演会

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公開日: 2023-12-25  

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