化学気相堆積法により選択エピタキシャル成長したSi上Ge細線構造に対して、サブミクロン化に伴う「引張格子ひずみの緩和」と「SiNx外部応力膜による引張・圧縮格子ひずみの効率的印加」を適切に使い分けることで、Siウエハ面内でGe直接遷移ギャップを拡大・縮小することに成功した。このウエハ面内バンドエンジニアリングを利用することにより、光通信のC帯(1.530-1.565ミクロン)からL帯(1.565-1.625ミクロン)の波長域で動作するシリコンフォトニクス用Ge光変調器およびGe受光器を実現できる。単一組成のGe(Ge: 100%)のみで広い波長域で動作する光通信デバイスの作製が可能である。
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