Agを必要としない低コストなRE123高温超伝導線材の作製を可能にする新規な導電性中間層物質の探索的研究を行い、Ni+(Sr1-XLaX)TiO3が全ての要件を満たすことを発見した。{100}<001>圧延再結晶集合組織Cuテープ上にNiと(Sr0.95La0.05)TiO3とYBa2Cu3O7超伝導薄膜をエピタキシャル成長させた試料を作製し、臨界電流密度Jcは1.1 MA/cm2と実用レベルの値を超えており、またNiと(Sr0.95La0.05)TiO3を合わせた層間抵抗は19μΩcm2、抵抗率は0.13Ωcmと十分低い抵抗が維持されていることを示した。
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