研究課題/領域番号 |
21H01385
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
片桐 崇史 富山大学, 学術研究部工学系, 教授 (90415125)
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研究分担者 |
大嶋 佑介 富山大学, 学術研究部工学系, 准教授 (10586639)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コンピュテーショナルイメージング / 光ファイバ / スペクトル符号化法 / 被写界深度 / マルチコアファイバ |
研究実績の概要 |
本研究は,スペクトル符号化法に基づく単一ファイバイメージング法において,符号波形の空間周波数特性に着目して,解像度の符号器構造依存性,復号,再構成アルゴリズムに関する学理を究明し,超細径撮像デバイスの開発に資する普遍的な指導原理を確立することを目的としている.2022年度は,主に以下の項目について検討を行った. [1.解像度の評価] 5ミクロン径の蛍光スポットを直線状に配列した評価サンプルを用いて,構築したイメージングシステムの一次元解像度を評価した.評価の結果,解像度1000 LW/PHを達成することが明らかとなり,従来法に比べて1桁の解像度向上が可能であることを実証した. [2.ノイズ耐性のコア数依存性] 7コアのマルチコアファイバを用いて,空間多重化によるノイズ耐性向上についての実証実験を行った.評価の結果,コア数が多いほどノイズ耐性が向上すること,前処理として平滑化処理を行うことにより推定精度が著しく向上すること,さらには,ラグランジュ補間により少ない測定数で高解像な画像再構成が可能となり,圧縮率の限界が標本化定理に従うことが明らかとなった. [3.MMI符号器の最適化と動画撮像] MMI符号器で用いるマルチモードファイバの長さ依存特性を,シミュレーションおよび実験により検討したところ,長さ4cmが最適であることが判明した.最適化されたMMI符号器を用いて,動画撮像を実施し,動く撮像対象において,良好な画質の動画を取得可能であることを確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画にある,(1)符号波形と分解能の調査,(2)符号化性能の向上,(3)画素数と復号アルゴリズムの調査の3項目について実施し,現段階ですでに良好な結果が得られている.
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今後の研究の推進方策 |
これまでの成果により,研究課題の核心をなす学術的「問い」は,おおよそ明らかとなった.最終年度は,得られた知見をもとに,超細径高解像イメージングの実証を行う.
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