研究実績の概要 |
提案するコンセプトを実現するために ①刺入型マルチモーダルセンサの設計と試作,②マルチイオンイメージング技術の確立,③センサチップに集積可能な薄膜参照電極の開発 これら3つの技術課題を設定し,それぞれ以下のように取り組んだ。 ①刺入型マルチモーダルセンサについては,イオン計測画素を32×128アレイ状に配置したイオンイメージセンサを試作した。このセンサをトマトの茎に刺入し,茎内の水素イオン濃度変化が動画として捉えられる事を実証した。また将来的なマルチモーダル化を視野に入れ,先のイオンイメージセンサとの集積化が可能な構成で,電気伝導度センサを設計,試作し,基礎特性の検証を行った。 ②マルチイオンイメージング技術については,複数のイオン感応膜を市松状にパターニングしたセンサの作製方法を検討する。試作したセンサにより,複数イオンが共存する条件下でイオンイメージングを行い,同時測定が可能であることを実証した。 ③薄膜参照電極については,原理検証用デバイスを設計,試作した。イオン計測用のISFETの近傍にAg, Ti, Au, Alで薄膜電極を形成し,これを参照電極として機能できるようにした。
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