研究課題
本研究では、下記に示す研究Ⅰ~Ⅳを実施したためそれぞれの研究の業績を下記に示す.【研究Ⅰ:ISR膨張の拘束下の膨張異方性のメカニズムの解明(R3~R4年度)】離散解析手法によって拘束下におけるASR膨脹の異方性のメカニズムを解明を試み,骨材岩種による骨材のひび割れパターンの違いが膨脹異方性に及ぼす影響があることを解明し,その成果を国際会議に1編発表するとともに招待講演においてその成果の一部を公表した.また,海外ジャーナルに1編採択され1編投稿中である.【研究Ⅱ:ISR膨張による内部構成相の応力抵抗機構の解明(R3~R4年度)】DICを用いた実験によって骨材内部のひび割れパターンの違いによるひずみ分布から,内部の構成相ごとの応力負担メカニズムを提案するに至った.これらの成果を,海外ジャーナル2編に採択され,さらにもう1編の海外ジャーナルに投稿中である.また,国際会議に指導学生が該当する内容を発表した.【研究Ⅲ:ISR膨張による鉄筋の付着劣化メカニズムの解明(R3~R4年度)】全ての膨脹過程の付着試験が完了し,付着劣化のメカニズムについて,鉄筋界面付近のひび割れ情報が非常に大きく関わる結果を得た.これらの成果はDEF膨脹については海外ジャーナル2編にまとめて投稿中であり,さらにASR膨脹については論文を執筆中である.【研究Ⅳ:ISR膨張に伴うRC部材の長期変形性能評価(R3~R5年度)】現在梁部材の作製をしており,得られた成果を基に公表する予定である.
2: おおむね順調に進展している
研究IIの拘束膨張試験および力学試験について,拘束治具の調整を要したため,R5年度に後ろ倒しとしたが,研究IとIIIにおいて世界初となる実験データを取得するなどの成果が得られたことから概ね順調であると判断した.
研究IIの拘束膨張試験および力学試験について,拘束治具をR5年6月中に完成させて膨張試験を開始する予定として,R5年12月に実験を完了する予定である.また,研究IVのRC部材の長期変形性能評価に関しては,現在梁部材の作製を進めており,同様にR5年12月には実験が終了する予定である.また,得られた成果は可能な限り年度内に論文として公表する予定である.
すべて 2023 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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