研究課題/領域番号 |
21H01473
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中埜 良昭 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10212094)
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研究分担者 |
松川 和人 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (50709186)
浅井 竜也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90815846)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 無補強組積造壁 / 鉄筋コンクリート / 柱 / 面外転倒 / 面内損傷 |
研究成果の概要 |
無補強組積造壁を内蔵するRC造架構は,海外の建築物で多く見られる建築形式であり,過去の地震で甚大な被害を受けてきた。特に,当該壁が構面外へ転倒する事象は,人々がその下敷きとなって死傷する要因となり,人命や資産等へ与える影響が大きく,これまで多くの研究がなされてきているが,その破壊メカニズムの解明には至っていない。そこで本研究では,同種架構に静的に与えた面内変形をパラメータとした振動台実験を実施し,組積造壁が面外転倒へ至る要因を調査した。その結果,RC柱の塑性化に伴う軸方向伸びや,それに伴う梁と壁の境界部における摩擦力の喪失が,面外転倒を引き起こす要因であることを強く示唆する結果が得られた。
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自由記述の分野 |
建築構造
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無補強組積造壁を含む鉄筋コンクリート造架構は日本を除く世界中で見られる建築様式であり,その面外転倒は,過去の地震時に多くの物的・人的被害を引き起こしてきた。本研究成果は,柱の塑性化に伴う軸伸び変形が骨組と組積造壁の一体性を低下させることで,組積造壁が面外転倒しやすくなることを新たに指摘するものである。そしてこの結果は,合理的な安全性評価手法や補強手法,設計手法や建設手法を提案するための大きな一助となるものである。
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