本研究では、場所の文脈情報を解説しながら歩く「ガイド付きまち歩き」に着目し、そのための場所の文脈情報の抽出、編集、共有のための技術開発と普遍化をおこなった。「ガイド付きまち歩き」の有効性の検証実験から、①まち歩きは気分状態を改善させる、②ガイド付きまち歩きがガイド無しまち歩き以上に気分状態を改善させることが明らかになった。以上から「ガイド付きまち歩き」が「主観的健康感」の向上に寄与することが示された。 また、主観的健康感と空間認知の調査から、主観的健康感が良い回答者の居住地周辺の主観的認知度が比較的高いことが明らかになった。これらをふまえ、文脈情報を発信しやすい都市デザインのあり方を検討した。
|