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2023 年度 実績報告書

深部基盤岩内部の水文力学的挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H01593
研究機関島根大学

研究代表者

小暮 哲也  島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (70534006)

研究分担者 土井 一生  京都大学, 防災研究所, 准教授 (00572976)
小松 満  岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (50325081)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード分布式光ファイバセンシング / ケーブル加熱法 / ひずみ変化 / 温度変化 / 地下水
研究実績の概要

2023年度には,地下水挙動とひずみ変化との関係を明らかにすることを目的として,2022年度までに構築した光ファイバによる温度・ひずみ変化測定システムにより,現場試験地におけるボーリング孔内の温度・ひずみ変化を測定した。これらの測定結果を随時解析し,それぞれの観測データと調査地付近の気温・降水量データとを比較し,以下の項目を議論した:①斜面変動を引き起こす降水量とひずみ変化量との関係;②降水が発生してから斜面変動が発生するまでの時間の関係;③ひずみ変化量と,斜面の振動(微動)との関係。また,④ケーブル加熱によるみずみち特定方法の確立,についても検討した。
①および②については,深さによっては降水発生とひずみ発生とが必ずしも明確に対応しないことが明らかになった。雨や雪が降ると地表から1m付近までの主に土壌からなる区間でひずみが発生(変形)した。ひずみ発生に最低限必要な降水量は,最大時間降水量が3mm程度かつ総降水量が10mm程度であった。地表から1mより深い場所では,降水とひずみ発生の関係が不明瞭だった。ボーリング孔から得られたコアには多くの割れ目が存在すること,また,このボーリング孔内の地下水面は地表から40mより深い場所にあることから,通常の雨や雪は斜面変形に十分な地下水面の上昇に寄与しないことが示唆された。
③については,斜面に設置した2基の地震計データを解析し,ひずみ発生と対応する振動の有無を確認した。その結果,地震計は計測期間中に特徴的な波形が記録されたが,それらとひずみの発生のタイミングは一致しなかった。
④については,室内実験で得られた「ケーブル加熱による温度上昇の大小が水分量の大小を反映する」という結果に基づき,ボーリング孔全体の加熱実験の結果を確認した。その結果,ボーリング孔内には10.5-12.0m,16-18mなど地下水が豊富に存在する区間の存在が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2025 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Recent advances in fibre-optic-based slope reinforcement monitoring: a review of current status and prospects2025

    • 著者名/発表者名
      Acharya, A. and Kogure, T.
    • 雑誌名

      Journal of Rock Mechanics and Geotechnical Engineering

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] Distributed temperature sensing for seepage detection using Rayleigh-based optical frequency-domain reflectometry: from laboratory feasibility study to field investigation2024

    • 著者名/発表者名
      Ashis Acharya, Daiki Tanimura, Chao Zhang, Fumihiko Ito, Toshihiro Sakaki, Mitsuru Komatsu, Issei Doi, and Tetsuya Kogure
    • 学会等名
      14th Asian Regional Conference of IAEG
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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