本研究では、表面・界面構造がよく規定された触媒-担体二相界面および触媒-担体-電解液の三相界面モデル触媒を用い、異相界面が水電解酸素発生触媒特性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。二相界面モデルでは、SnO2を中間層としてRuO2触媒-TiO2担体モデル間に挿入することにより、構造的・電気的ミスマッチが解消され、触媒活性・耐久性が大幅に向上することが示された。三相界面モデルでは、島状構造の測定箇所によって酸素発生反応活性が著しく異なることを見出した。以上の結果より、異相酸化物の二相・三相界面の構造制御が酸素発生触媒特性の向上に重要であることが示唆された。
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