第三世代高密度ポリエチレン(PE100)は,耐震性や長期耐久性をもつことから,全国の水道事業体で採用が進んでいる.水道管は実使用時には多軸応力を受けるにも関わらず,多軸応力状態下における変形特性は解明されていない.本研究では,樹脂円管に対して任意の二軸応力を付与可能な二軸バルジ試験機を用い,二軸応力試験を実施した.まず線形応力経路(円管の管軸方向と円周方向の主応力比一定)におけるPE100管の変形挙動を測定した.その挙動は高次降伏関数により概ね再現可能であることがわかった.さらに非線形応力経路における挙動は,線形応力経路試験から作成した材料モデルのよる計算値から若干乖離することがわかった.
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