衝撃波による材料破壊メカニズムは、音速で伝搬する衝撃波内部で高速かつ不連続的に発生する現象であり、その場計測を含めて極めて定量化が難しい。本研究は、時間分解X線回折測定を駆使し、衝撃圧縮下における単結晶の塑性破壊メカニズムをその場観測を行った。Si[001]単結晶の衝撃波伝搬方向と、衝撃波伝搬方向と垂直方向の結晶格子面の同時測定として時間分解ラウエ回折測定と、角度分散型の時間分解X線回折測定を構築した。Si[001]単結晶を用いて、弾性限界以上の高い歪みの衝撃圧縮を加えて、塑性破壊時における格子の応答の直接観測に成功した。
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