研究課題/領域番号 |
21H01836
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安野 嘉晃 筑波大学, 医学医療系, 教授 (10344871)
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研究分担者 |
松阪 諭 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (00372665)
巻田 修一 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50533345)
三浦 雅博 東京医科大学, 医学部, 教授 (60199958)
福田 慎一 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80643246)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 光コヒーレンストモグラフィー / Dynamic OCT / In vitro imaging / drug testing / imaging theory |
研究実績の概要 |
本課題では、生体の活動性を非侵襲・ラベルフリー・3次元的に可視化する新しい顕微的光イメージング手法 dynamic optical coherence tomography (dynamic OCT)を確立した。 Dynamic OCT は連続したOCTは信号計測と、その時系列信号の統計解析を組み合わせることで、外部からのコントラストエージェントの導入なく生体の活動性を可視化する手法である。 本研究では、新たにこの手法を開発し、それを用いた腫瘍スフェロイドの薬剤反応試験、肺胞オルガノイドの線維化過程の可視化、マウス肝臓のゾーン構造の可視化、マウス腎臓の腎障害モデルによる組織活動性の低下の評価に成功した。特に、腫瘍スフェロイドの薬剤反応試験では、三種類の抗がん剤を異なる濃度でスフェロイドに適用し、抗がん剤の作用機序に対応した異った細胞反応が発生することが、その空間パターンも含めて明瞭費可視化された。 さらに、dynamic OCTの理論的な基礎となるOCTのスペックル現象の数理的解明を試み、スペックルが加算的なノイズであること、OCT画像の中にはインコヒーレントなスペックルを伴わない成分が存在することを解明した。 また、この研究を通じで、今後の dynamic OCT 開発における課題も明確になった。一つはより直接的に生体内の組織ダイナミクスに関連した dynamic OCT手法の開発である。今後、今回開発されたスペックル現象の数理モデルを用いてこの問題に取り組むことに成る。もう一つの課題はdynamic OCTの長い計測時間音短縮である。これは、deep-learning 画像生成モデルを用いてより少ない量のデータ(OCT画像)から高品位な dynamic OCTを生成する手法を確立することで対応する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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