本研究では、マイクロコムを使ったLiDARの技術の開発を行った。要素技術としてマイクロコムの周波数掃引技術と周波数変化量の測定技術を開発した。さらに、新規LiDAR手法として、高速化を目指した非対称両側サイドバンドLiDARの原理実証、高精度を目指したコムモードのコヒーレント結合を使ったLiDARの原理実証を行った。非対称両側サイドバンドLiDARでは非対称な周波数変化をサイドバンドに加えることで、1時刻スロットで距離と速度の同時計測ができた。高精度LiDARではコムモード3本をコヒーレント結合し、測定精度の評価を行ったところ、分解能は向上するものの、測定精度が悪化する問題を明らかにした。
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