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2023 年度 研究成果報告書

赤外分光と共振器QED理論による気相振動強結合に対するポテンシャル描像の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 21H01879
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分32010:基礎物理化学関連
研究機関静岡大学

研究代表者

松本 剛昭  静岡大学, 理学部, 准教授 (30360051)

研究分担者 安池 智一  放送大学, 教養学部, 教授 (10419856)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード振動強結合 / 気相振動ポラリトン / 赤外分光 / 共振器 / ラビ分裂 / 共振器透過スペクトル / 光音響分光
研究成果の概要

気相分子の振動強結合を実現し、そこで形成された振動ポラリトンの幾何構造を解明することを研究目的とした。そのための赤外分光システムの構築として、共振器透過スペクトルを測定するための赤外レーザーシステムの整備、ピエゾ駆動型並進ステージを用いた共振器制御法の開発を行った。さらに、気相振動ポラリトンの赤外スペクトルを観測するための高圧充填ガスセルの設計製作、光音響分光観測のため音波検出法の検討を行った。反射率97%の金ミラーで作られる光学共振器の透過特性である共振器透過スペクトルを測定したところ、設定した共振器間隔とフィネス(共振器の光閉じ込め特性)により予測されるスペクトルを再現することに成功した。

自由記述の分野

物理化学、分子科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

振動強結合により生成される振動ポラリトンは化学反応の速度を大きく変えることが知られている。これは2枚の鏡で作られる共振器が化学反応における触媒(あるいは阻害剤)として働くことを意味する。振動ポラリトンが化学反応に及ぼす影響を物理化学的に明らかにし、さらにその影響を制御できれば、一般的な触媒に代わるクリーンな化学反応制御に寄与できる可能性がある。我々の研究は化学反応制御の根本でもある分子構造の解明であり、反応速度や動力学を左右する因子をポテンシャルエネルギー曲面から考察することである。高精度の構造研究を目指すために、実験的に測定困難とされてきた希薄濃度の気相分子と我々はあえて対峙する。

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公開日: 2025-01-30  

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