研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた13族元素間単結合分子が示す高い反応性は、原子軌道である空軌道の重なりによりLUMOがその大きさをコンパクトに保ったままエネルギー準位が低下した結果であることを見いだしている。これは高反応性分子を設計するための新たな指針になると考えられる。また、Al-Sc, Al-V, Al-Sm分子は未踏の金属間結合を含んでおり、その電子状態に対する理解は合金の無機化学における理解に対しても一般化することが可能となる。このように、本研究はの成果は基礎化学的に重要であり、分子化学の根幹に対して大きく寄与すると言えよう。
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