研究課題/領域番号 |
21H01954
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
藤枝 伸宇 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (00452318)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 人工金属酵素 / タンパク質配位子 / 立体分岐型合成 / 不斉反応 / 生体触媒 |
研究成果の概要 |
本研究ではクピンタンパク質の活性中心を改質することで簡便に人為酵素を作成する方法を見出した。その手法を用いて選択性の高いタンパク質をスクリーニングしたところ、金属中心がわずかに動く様子が観測された。タンパク質の金属中心はほとんど動かないというのが定説ではあるが、分析技術の向上によってこれらは実はわずかに位置が動くということが明らかになってきている。本研究で得られた観測事実はこういった天然の酵素の機能に関わる重要な因子をタンパク質に人為的に組み入れることに成功したということを示している。
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自由記述の分野 |
生物無機化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では人為酵素を簡便に作成する方法の一端を見いだした。また、実際に様々なファインケミカルの材料に含まれる不斉炭素合成することにも成功した。今後は、さらなる展開を目指して、望みの化学機能を付与できる分子設計法として、新しい酵素工学の分野を開拓していくことで、物質変換技術に対しての重要な鍵手法になると期待される。
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