今後の研究の推進方策 |
cNDI-pip-gluを用いて、より詳細な2本鎖DNAとの相互作用解析と、PCR産物の電気化学的検出を行う。また、コロナウイルス由来のモデRNAから逆転写、PCRしたときのPCR産物の検出を行いたい。 22年度は以下の研究を予定している。 算出する。図4のようにインターカレートモードで結合すると予想している。 1) 円偏光二色性スペクトル測定、Topoisomerase Iアッセイで2本鎖DNAへの結合モードを算出する。[Poly(dA-dT)]2と[Poly(dG-dC)]2や、PolyA・polyUなどDNAやRNA2本鎖に対する結合挙動解析を行う。 2) PCR産物の検出 PCR産物としては、国立感染症研究所 病原体検出マニュアル 2019-nCoVに従い、販売されているコロナウイルスのORF発現プラスミドからコロナウイルスのゲノムRNA由来の配列(413 bp, 346 bp)とスパイク領域の配列(547 bp, 493 bp)を増幅し、この検出を試みる。PCR産物の検出については、以下の検討を行う。(i)精製したPCR産物での基礎検討を行う。コロナウイルス由来のPCRを30-35サイクル行い、精製したものでまず測定を行う。精製したPCRについては、100-550 bpの間のPCR産物を用意し、PCR産物の長さ依存性、濃度依存性を確認する。(ii)未精製のPCR産物での検討を行う。コロナウイルス由来のPCR産物について、PCRサイクル数を30, 25, 20, 15, 10, 5と変化させたもので検討を行い、検出下限を求める。(iii)電気化学測定溶液の組成の検討を行う。ここでは、FND誘導体の濃度、測定温度について検討を行う。
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