研究課題/領域番号 |
21H01969
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
由井 宏治 東京理科大学, 理学部第一部化学科, 教授 (20313017)
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研究分担者 |
浦島 周平 東京理科大学, 研究推進機構総合研究院, 講師 (30733224)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 泡膜 / 光散乱 / 光干渉 / 粘弾性 / 界面活性剤 / 添加剤 / 顕微鏡 |
研究成果の概要 |
洗剤や食品等の製造・産業応用においては、泡膜の安定性制御が重要となる。泡膜の安定性制御にとって重要となる局所粘弾性物性について、泡膜1枚での計測を可能とする新たな光干渉イメージング手法を開発した。当該手法では動的光散乱を基盤とし,微弱な散乱信号をヘテロダイン光干渉法で信号増幅する。本研究では、泡膜の厚み減少の速度ならびに泡膜自体のゆらぎ運動に着目し、光干渉画像ならびに光散乱の時間変化とその自己相関解析から泡膜1枚における粘弾性物性の多角的評価を可能にした。アニオン性の主界面活性剤に対して様々な添加剤を加え、泡膜の薄くなる速度の違い、また泡膜の粘弾性物性への影響から、その分子起源を考察した。
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自由記述の分野 |
レーザー分光学、分析化学、物理化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、泡膜の安定性はその集合体である泡沫の崩壊時間から見積もられてきたが、本研究では、分子膜からなる泡膜1枚の粘弾性計測を可能にしたことで、泡膜の安定性に関して、その分子起源に迫れるようになった。泡膜の安定性制御は、身の回りの数多くの衛生用品や、食品の食感制御など様々な分野において重要であり、環境負荷の少ない粘弾性制御方法の分子論からの確立は、持続可能な社会の構築の基盤技術となる。
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