研究課題
本年度は高分子材料を用いた電気化学トランジスタについて、作製手法および活性層組成について検討した。その結果、シャドウマスクを用いた蒸着によって作製した、大きなチャネル幅・チャネル長を有する素子であっても素子動作が確認された。またX線光電子分光および放射光X線回折を用いて活性層の内部構造を検討したところ、neatPEDOT:PSS膜で報告されている基板法線方向への相分離現象が確認され、この傾向は別種の高分子を添加した系でも同様であることが分かった。このように、本年度は本研究全体が検討すべき材料系における基礎的データを蓄積することができた。
2: おおむね順調に進展している
上記の通り、基礎的検討を十分に達成することができた。一方で本研究で目指している赤外MAIRS測定系については整備が少々遅れている。
上記の赤外分光装置については早急な整備を検討する。これを用いることで現在は未着手の非晶質領域に関する情報を得ることができ、本研究全体の目的達成に寄与する。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Advanced Electronic Materials
巻: 8 ページ: 2101186~2101186
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Langmuir
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