平面配位子を有する鉄錯体を用いて、水溶液中において低過電圧で高効率かつ高選択的に二酸化炭素を一酸化炭素に還元できる分子触媒電極を開発した。さらに、最近、Febpcが有機溶媒中で分圧0.01 atmの極めて低い二酸化炭素濃度条件でも高効率に一酸化炭素を生成することを見出した。これは、Febpc錯体の軸配位サイトが効果的に二酸化炭素を取り込む能力を有することを示す興味深い結果である。 一方、イミダゾール誘導体を配位子とした混合金属錯体を含む前駆体溶液から、電極基板に強固に密着する混合金属酸化物膜を合成する方法を見出した。本方法を用いて、高性能なCuBiO4光カソードを開発することに成功した。
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