研究課題/領域番号 |
21H02112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
藤原 伸介 関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (90263219)
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研究分担者 |
福田 青郎 関西学院大学, 生命環境学部, 研究員 (30421283)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アーキア / ポリアミン / 超好熱菌 |
研究成果の概要 |
超好熱菌は分岐鎖ポリアミン(Branched chain polyamine: BCPA)を有する。細胞内ではBCPAは染色体DNAと細胞膜画分に存在し、特に定常期細胞で著量認められた。BCPAを合成できない超好熱菌変異株では、冷却ストレスの繰り返しで死滅したことから、環境中では、生存への関与が指摘された。また変異株ではヒドロゲナーゼ遺伝子をはじめいくつかの遺伝子で発現が抑制され、その制御は転写後に行われていることが示された。またBCPAの物性に注目し、固定化ビーズを作成したところ、BCPA磁気ビーズは効率的に核酸を回収した。またBCPA固定化金粒子はグラム陽性菌に顕著な抗菌性を示した。
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自由記述の分野 |
微生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超好熱菌は、生命の起源に最も近い現存生物と考えられている。超好熱菌のみが有する分岐鎖ポリアミンの機能解明は、生命誕生の仕組みを考える上でも意義深い。本研究はThermococcus kodakarensisを用い、分岐鎖ポリアミンを合成できない変異株を構築し、野生株と比較することで、本分子が温度変化の激しい環境で生き残るために必須の成分であることを明らかにした。また、分岐鎖ポリアミンは、核酸への親和性が高く、その固定化磁気ビーズは核酸回収に利用でき、グラム陽性菌に抗菌性を示すとともに枯草菌胞子の発芽も抑制した。極度な塩基性と特殊な構造を持つ分岐鎖ポリアミンには様々な利用性があることが示された。
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