研究課題/領域番号 |
21H02122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
松井 勝弘 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 上級研究員 (30343974)
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研究分担者 |
安井 康夫 京都大学, 農学研究科, 助教 (70293917)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フラボノイド / ソバ / 合成制御 |
研究成果の概要 |
各種フラボノイドはフラボノイド合成系と呼ばれる連続する一連の酵素反応によって合成される。合成されるフラボノイドは、基本的にその植物が有する酵素に依存し、合成系の途中の酵素が機能を失えば、下流で合成される化合物は合成されなくなる。今回合成系の中盤で合成されるフラボノール以外のフラボノイドが合成されないソバの変異体を見出し、その遺伝的解析を行った結果、下流で働く酵素遺伝子の変異が、上流や下流で合成される化合物合成に影響を与えることが明らかとなった。その原因として、変異遺伝子が直接合成系の遺伝子を制御しているのではなく、フィードバック現象等により、上流の合成が抑えられたことが考えられた。
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自由記述の分野 |
植物遺伝育種学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物が産生するフラボノイド系化合物は、その抗酸化作用などが人間の健康増進に寄与することが知られている。しかし、フラボノイド系化合物の中には、品質に悪影響を与えるものがあり、さらに、必要とするフラボノイドが可食部になかったりする。もし、さまざまなフラボノイドのうち人間にとって有用なフラボノイドだけをを必要な器官に蓄積させることが可能になれば、高齢化社会に大変有意義なものとなると考えられる。
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