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2023 年度 研究成果報告書

ジャガイモシストセンチュウに対する新奇孵化促進物質の同定と生合成の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02132
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分38040:生物有機化学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

水谷 正治  神戸大学, 農学研究科, 教授 (60303898)

研究分担者 串田 篤彦  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, チーム長 (40355459)
坂田 至  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 研究員 (80807404)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードシストセンチュウ / ジャガイモ / トマト / 孵化促進物質 / ソラノエクレピン / ノルトリテルペノイド
研究成果の概要

ジャガイモシストセンチュウ(PCN)は、世界中で甚大な作物被害をもたらしている。PCN卵の孵化には、宿主植物の根から分泌される孵化促進物質(HF)が必要である。ジャガイモから単離されたソラノエクレピンA(SEA)は、PCNに対して最も活性なHFであるが、その生合成は全く不明であった。我々は、新規HFとしてソラノエクレピンB(SEB)を単離構造決定し、SEBが植物体内で生合成され、土壌微生物によりSEAへ変換されることを示した。さらに、トマトから5つのSEB生合成遺伝子を同定した。各遺伝子を破壊したトマト毛状根からの滲出液はSEBを含まず、PCNに対する孵化刺激活性も低かった。

自由記述の分野

植物天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により孵化促進物質を生産せずシストセンチュウを孵化させない新たな品種の育成への道を切り開くことができる。またさらに生合成遺伝子を明らかにすることで、孵化促進物質を多量に異種生産させることが可能となり、宿主不在時にシストセンチュウを孵化させて餓死させる自殺孵化剤として利用できる可能性がある。本研究成果は、地球規模で食糧生産を損なっているジャガイモシストセンチュウ類による被害を軽減し、作物の生産能力を十分に発揮させる研究へと発展できると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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