脂肪肝と肥満は動脈硬化性疾患発症の重要なリスク要因である。同時に、食後に血中中性脂肪濃度が上昇する食後高脂血症についても空腹時血中中性脂肪濃度よりも高い相関を持つ動脈硬化性疾患発症リスクとして注目されている。これまで申請者は、食後高脂血症悪化のメカニズム解明に取り組み、食後高脂血症悪化を改善する食品成分を同定してきたが、食後高脂血症悪化の改善が脂肪肝や肥満といった他のリスク要因にどう影響するかは明らかになってない。そこで本研究において、食後高脂血症悪化メカニズムをより詳細に検討するとともに、遺伝子改変マウスを用いて食後高脂血症が長期に良好な場合に脂肪肝や肥満がどのように影響されるかを検討する。
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