研究課題/領域番号 |
21H02177
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
境垣内 岳雄 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 上級研究員 (00414847)
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研究分担者 |
末松 恵祐 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 研究員 (30807996)
鎌田 えりか 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 研究員 (40738118)
青木 直大 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70466811)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サツマイモ / 直播 / 親いも肥大 |
研究実績の概要 |
親いも肥大の抑制はカンショ直播栽培を実現するための大きな課題である。2022年度に引き続き、親いも肥大性の異なる「九州199号」(低肥大性)と「コガネセンガン」(肥大性)のF1系統群を用いて直播栽培試験を行った。この結果、直播適性に関わる形質は年次間で高い相関を示すことを明らかにし、GWASでは2ヵ年とも同じゲノム領域に親いも肥大に関わる遺伝子座を検出することができた。また、前年に設計したDNAマーカーに加えて、新たに3種類のDNAマーカーを設計した。これにより、直播適性を有する個体の選抜精度が改善し、DNAマーカー選抜を適用できる交配組合せを拡大することにも成功した。 親いも肥大性の異なる「九州199号」と「コガネセンガン」の発現変動遺伝子群を解析した。具体的には、直播栽培した上記2系統の親いもからRNAを抽出し、両系統の遺伝子発現パターンをRNAシーケンシングにより比較した。この結果、両系統で発現レベルが異なる遺伝子(DEG)のリストを得ることができた。現在、DEGリストの中から数個の遺伝子を選定して、q-PCR法により両系統間の発現レベルの違いを検証している。前年度に引き続き、直播栽培した両系統の生育時期別(5月、6月、7月)の親いもの酵素活性や代謝物の解析についても実施した。 「コガネセンガン」は標準の草姿(開張型)であるが、「九州199号」は特異な立型の草姿を有する。そこで、草姿の異なる両系統とF1系統(9系統)を対象として、直播栽培した個体群での日射遮蔽量、日射利用効率、乾物生産性を評価した。この結果、植被率の飽和が早く、積算日射遮蔽量が多い立型草姿のF1系統では、親系統と比較して直播栽培での塊根乾物重が高いことを示唆する結果を得た。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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