研究課題/領域番号 |
21H02307
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
酒井 一人 琉球大学, 農学部, 教授 (10253949)
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研究分担者 |
甲斐 貴光 明治大学, 農場, 特任准教授 (00806226)
登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
仲村渠 将 琉球大学, 農学部, 准教授 (70537555)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | N2O / NDIR / 温室効果ガス排出係数 / サトウキビ / 緩効性肥料 / メタン / ガスセル |
研究成果の概要 |
農業セクターからの温室効果ガス排出量を推定することは、農業分野における脱炭素に関して重要な課題である。この点に関して本研究では次のような成果を得た(1)ガス透過性チューブを用いて土壌ガス濃度を測定し、その測定値を用いて土壌ガス拡散を数値解析で解くことにより土壌表面からのガスフラックスを求める手法を開発した。(2)緩効性肥料を利用することにより温室効果ガス排出係数が小さくなることを室内実験により確認した。(3)作物モデルであるApsimXの窒素収支に関するパラメータの感度分析を行った。(4)サトウキビバガスの貯留中にメタンが発生する条件について室内実験により明らかにした。
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自由記述の分野 |
農業環境水文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パリ協定のもと先進国だけでなく発展途上国においても温室効果ガス削減は重要な課題であり、農業セクターにおける温室効果ガス削減は世界的に注目されている。農地からのCH4やN2O排出は気候や土壌などの地域特性の影響が大きいため、各地でのモニタリングが必要である。本研究で完成した量産型NDIR土壌ガス測定システムは、これまでの測定機器より低コストで製作可能であり、発展途上国を含む多くの地域での利用が期待できる。また、沖縄土壌における緩効性肥料の利用によるN2O排出量削減の可能性を確認できたことは、今後のサトウキビ農業におけるカーボンクレジットの設定に繋がることが期待できる。
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