研究課題/領域番号 |
21H02318
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安武 大輔 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90516113)
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研究分担者 |
佐合 悠貴 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (20648852)
江口 壽彦 九州大学, 実験生物環境制御センター, 准教授 (40213540)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 葉群 / 根群 / スペクトルデータ / 根のバイオマス / 乾物重 / 光合成産物の分配 / ニラ |
研究実績の概要 |
研究最終年度である令和5年度は,目標2「根群の“可視・ハイパースペクトル画像”利用による成長・養分吸収動態の光センシング」についてまず取り組んだ.前年度に根のバイオマス量として乾物重を推定するために用意したデータセット(NFT水耕栽培システムにおいて直線状(一次元)に成長した根群のスペクトル情報と乾物重)を対象に,乾物重推定モデルの構築を試みた.データセットを8:2の割合でモデル構築用と検証用データに分け,部分的最小二乗回帰法を用いた.乾物重の実測値とPLSRモデルを用いた推定値の関係をみると,両者には1:1の線形関係が見られ,高い推定精度も確認された(決定係数0.89).しかし,乾物重の実測値が0.02 gより小さい場合,プロットの多くは±30%の増減範囲を超えており,相対誤差が大きい問題も明らかになった. また,前年度に行えなかった,葉群と根群の相互作用を解明するための分析作業を最終年度に改めて計画し実施した(全年度は関係者のコロナで実施できなかった).その結果,ニラにおける葉の刈取り後の再生産過程における,光合成産物の分配率とその葉の成長状態への依存性(葉の成長初期は光合成産物は葉に最も多く分配され,その後,盤茎,根の順番で分配が進む)を明らかにすることができた.また,葉が成熟した状態における分配率は,葉:盤茎:根=55:22:23となり,刈取りを行わなかった対象作物と同程度になった.このことから,糖の分配率は刈り取り後30日頃まで変化し,その後,光合成産物の分配率の比が葉:盤茎:根≒55:25:20で安定するといえる.
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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