研究課題
基盤研究(B)
チアゾリン類恐怖臭(tFOs)は、低体温、低代謝を統合誘導し、致死的低酸素下での生存を可能にする。我々は、これらの生理応答の誘発にはTrpa1を介する三叉/迷走神経経路が主要な役割を果たすことを明らかにした。また、Trpa1リガンドのうち、これらの保護的生理作用を誘発するリガンドの満たす条件を明らかにし、その知見に基づき強力な低酸素抵抗性を誘導する新規分子を発見した。
神経科学
本研究により、tFOが低体温、低代謝、低酸素抵抗性などの保護的生理応答を誘発するメカニズムが明らかになるとともに、メカニズムを研究する過程で極めて強力な低酸素抵抗性を誘導する新規分子を発見し、低酸素関連疾患に対する新たな治療法の可能性を拓いた。