現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
NRK下位遺伝子のトランスクリプトーム解析として、18.5dpc胎盤迷路層(ヒト胎盤のカウンターバート)を用いてwildとNrk KOのRNA seq解析を実施した。Nrk KOでwild typeと比較して減少したもの(分娩誘発因子)としてプロジェステロン受容体、一方、上昇したもの(分娩維持因子)として、プロラクチンファミリー(Prl4a1, Prl7a2, Prl7b1, Prl7c1, Prl48a1) を絞り込むことに成功した。電子顕微鏡観察により、細胞内オルガネラの比較観察を実施したところ、KO個体の栄養膜巨細胞(母体血液と直接接する細胞層)において、粗面小胞体 (rER) の拡張が観察され、分泌物質亢進を裏付けるデータを得た。
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