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2023 年度 実績報告書

高次構造調節による立体的ヒストンコードの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H02403
研究機関名古屋大学

研究代表者

島田 緑  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (60444981)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードFKBP / カルシウム
研究実績の概要

FKBPはFK506免疫抑制剤と結合し脱リン酸化酵素カルシニューリンを抑制することが知られている。カルシニューリンは細胞内カルシウムレベルによって活性化され、様々な標的タンパク質を脱リン酸化し、その機能を制御する。転写因子NFATはカルシニューリンの主要な標的のひとつで、免疫応答、悪性腫瘍の形質転換など、様々な生物学的活動において重要な役割を果たしている。NFATは、カルシニューリンによって脱リン酸化され、核内に移動して転写活性化をもたらす。FKBPはNFATの局在制御や安定性を担っている可能性が示唆された。NFATの分解制御については不明な点が多く、カルシニューリンがNFATの安定性に寄与しているかどうかも不明である。カルシニューリン阻害がNFATタンパク質の安定性に及ぼす影響を検討し、カルシニューリンによるNFATの脱リン酸化がNFATの安定化を促進すること、一方、リン酸化酵素活性が欠損したカルシニューリン変異体はNFATを安定化できないことを見出した。カルシニューリンの活性化に必須な細胞内カルシウムイオン濃度の上昇も、NFATの安定化を誘導した。さらに、SCFユビキチンリガーゼ複合体のF-boxタンパク質であるS-phase kinase associated protein 2が、カルシニューリンの枯渇時にNFATの分解を媒介する因子であることを同定した。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Impact of FKBP52 on cell proliferation and hormone‐dependent cancers2023

    • 著者名/発表者名
      Hanaki Shunsuke、Shimada Midori
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 114 ページ: 2729~2738

    • DOI

      10.1111/cas.15811

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Dephosphorylation of NFAT by Calcineurin inhibits Skp2-mediated degradation2023

    • 著者名/発表者名
      Hanaki Shunsuke、Habara Makoto、Sato Yuki、Tomiyasu Haruki、Miki Yosei、Shibutani Shusaku、Shimada Midori
    • 雑誌名

      The Journal of Biochemistry

      巻: 175 ページ: 235~244

    • DOI

      10.1093/jb/mvad103

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ER陽性乳がんの新規治療法開発に向けたエストロゲン受容体制御メカニズムの解明2023

    • 著者名/発表者名
      羽原 誠, 島田 緑
    • 雑誌名

      生化学

      巻: 95 ページ: 546~550

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] カルシウムシグナルによるがん細胞の増殖制御2024

    • 著者名/発表者名
      佐藤悠紀、羽原誠、花木駿介、正木貴大、富安遥己、三木陽清、島田緑
    • 学会等名
      第101回日本生理学会大会
    • 招待講演
  • [学会発表] カルシウムシグナルの破綻がもたらす細胞増殖異常とがん2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤悠紀、羽原誠、花木駿介、正木貴大、富安遥己、三木陽清、島田緑
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会
    • 招待講演
  • [学会発表] プロリン異性化酵素FKBP52によるp53安定性制御機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      花木 駿介、羽原 誠、佐藤 悠紀、正木 貴大、富安 遥己、三木 陽清、島田 緑
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会
  • [学会発表] BRCA1はがん細胞においてc-Mycを安定化させ、細胞増殖を促進する2023

    • 著者名/発表者名
      羽原誠、花木駿介、佐藤悠紀、富安遥己、三木陽清、太田智彦、島田緑
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会
  • [学会発表] FBXW7とカルシニューリンによる転写因子E2F1の分解制御機構2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤悠紀、羽原誠、花木駿介、正木貴大、富安遥己、三木陽清、島田緑
    • 学会等名
      先端モデル動物支援プラットフォーム若手支援技術講習会

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公開日: 2024-12-25  

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