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2023 年度 研究成果報告書

JAK-STAT経路不活化の分子基盤を解明し,ウイルス宿主指向性を理解する

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02408
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分43020:構造生物化学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

尾瀬 農之  北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (80380525)

研究分担者 久米田 博之  北海道大学, 先端生命科学研究院, 学術専門職 (00399966)
杉田 征彦  京都大学, 医生物学研究所, 准教授 (00734469)
于 健  大阪大学, 蛋白質研究所, 特任准教授(常勤) (20587860)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードJAK-STAT / 相互作用解析
研究成果の概要

本申請では,ヒトに重篤な障害・死をもたらす狂犬病および麻疹の各ウイルスが,ヒトJAK-STAT経路を不活化する戦略を明らかにするため,ヒトSTAT1, STAT2, STAT3のリン酸化体・非リン酸化体を調製し,狂犬病ウイルス,麻疹ウイルスが保持するアクセサリー蛋白質との相互作用解析から結合モードを明らかにすると共に,STAT四量体とDNAやウイルス蛋白質との複合体電顕構造解析に成功した。また,麻疹ウイルスの蛋白質は,立体構造を持たない領域が220アミノ酸残基程度あり,STAT1との相互作用の他,細胞内結合競合分子(IRF9)との競合を有利に進める上で重要であることを明らかにした。

自由記述の分野

構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ウイルスがどの生物を宿主として選択するかを考える上で,宿主免疫系を不活化できるかどうかは非常に大きな要因である。多くのウイルスは宿主の免疫分子と結合するための蛋白質を準備し,固有の方法で免疫系を制圧する。本研究では,宿主免疫分子であるSTATとの相互作用解析,複合体構造解析に成功したため,宿主指向性を分子レベルで理解できた。この情報を用いて,将来的なウイルス変異による宿主指向性の遷移(ドリフト)を予測する研究へと展開し,新興ウイルス対策に繋がるほか,宿主免疫系を不活化しない蛋白質を組み込んだ弱毒ウイルス株設計によるワクチン開発に発展する。

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公開日: 2025-01-30  

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