研究課題/領域番号 |
21H02449
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43040:生物物理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
朴 三用 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (20291932)
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研究分担者 |
渡士 幸一 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 総括研究官 (40378948)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 新型コロナウイルス / Nタンパク質 / 構造生物学 |
研究成果の概要 |
Nタンパク質はアミノ酸419残基を持つ分子量約50kDa.の分子量である。発現系で確認した結果、大腸菌で大量発現ができた。Nタンパク質は、8両体の複合体の分子量は約450kDa.になり、単粒子解析には最適な試料である。約1000条件程度の条件検討を行った結果、0.1M-クエン酸ナトリウム pH5.0, PEG20K条件で、ポリ微結晶が得られて、最適化を行なった結果平均30ミクロンの結晶を得ることができた。実験系のX線発生装置を使用し、反射点を確認した結果、約4A程度の反射点を得た。今後、質の良い結晶化の条件検討と、大型放射光施設で回折実験を行う予定である。
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自由記述の分野 |
構造生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人類は21世紀に入り、2002年の重症急性呼吸器症候群(SARS)であり、コウモリが原因であると報告されている。その後、2019年末には、SARS-CoV-2は中国の武漢で呼吸器疾患のアウトブレイクを引き起こした。コロナウイルスは一本鎖RNAウイルスで、ヒトへの感染が確認されているCoVは7種類が存在している。これらのCoVに感染すると様々な重症度の呼吸器症状を発症する。今後、生物学的な感染機構解明や合理的で有効な治療薬の開発を急務とされている。本研究はウイルスRNAアセンブリーの安定化に関わっているNタンパク質の構造解明によるウイルスの増殖機構解明を目指し、構造解明を行なった。
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