タンパク質混合物から、消化・単離という2ステップでタンパク質N末端およびC末端ペプチドをそれぞれ単離するCHAMP法を開発した。CHAMP法を非小細胞性肺がん細胞株11種に適用し、試料選択的なプロテオフォームプロファイルを計測した。その結果、未報告例を含む3181のプロテオリシス産物の同定・定量に成功した。また、1122のペプチドがSwiss-Prot由来のタンパク質に含まれない、非典型タンパク質由来なものとして同定された。この1122の非典型タンパク質由来のペプチドについて詳細な解析を行った結果、多くのSNV含有ペプチド、スプライシングアイソフォーム、新規翻訳開始点候補が同定された。
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