SEPT7T426のリン酸化の生理的意義は不明であったが、膜局在におけるSEPT7 C末端12残基の必要性、SEPT7T426Dの脱局在傾向とSEPT7より高い可動性、膜局在と可動性のMYH10との類似を示すFRAPデータから、SEPT7は膜骨格のMYH10と会合し、神経過活動によるT426のリン酸化が膜骨格からの遊離シグナルとなるモデルが支持された。記憶のモデル系として電気刺激で過活動を誘発したマウス脳を3D電顕解析すると、スパイン近傍のER膜上のSEPT3とMYO5Aが増加した。野生型でみられた電気刺激によるER含有率の増加はSept3欠損型では認めなかったこともこのモデルを支持する。
|