研究課題
本研究では、タンパク質の凝集によるアミロイド形成が原因で引き起こされる神経変性疾患の根本的治療法へとつながる、タンパク質の凝集・蓄積を抑制するための方法論の開発を行う。今回、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβに対する自己活性化プロドラッグ光触媒を開発した。本プロドラッグ由来の活性型触媒は、既存の触媒より数百倍高い光酸素化活性を示し、マウス脳内でアミロイドβを効率的に分解できることが示された。また、アルツハイマー病のもう一つの原因アミロイドであるタウをマウス脳内で非侵襲的に酸素化することにより、タウによる神経毒性を抑制することができた。一方、アミロイドの立体構造情報に基づいたリガンド分子設計を促進する目的のもと、有機化学的な手法によるアミロイドの高次構造解析に取り組んだ。その結果、人工構造を導入することで凝集性を抑えたアミロイドのX線結晶構造を明らかにした。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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