研究課題/領域番号 |
21H02604
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
川端 猛夫 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 教授 (50214680)
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研究分担者 |
上田 善弘 京都大学, 化学研究所, 助教 (90751959)
森崎 一宏 京都大学, 化学研究所, 助教 (80822965)
坂井 崇亮 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 助教 (80847575)
磯田 紀之 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 助教 (90782128)
吉武 康之 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 准教授 (40311873)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ロタキサン / 臭素化 / swelling / end-capping |
研究実績の概要 |
臭素化によるロタキサンの不斉構築の前段階として、輪成分と末端にフェノール部位を持つ軸成分からなる擬ロタキサンのフェノール部の臭素化による swelling-end-capping 法による簡便なロタキサン構築法を開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的はロタキサンやカテナンなどのインターロック分子の不斉構築法の開発にある。不斉誘導により構築したインターロック分子の光学純度はキラルカラムを用いる HPLC 分析によって行う。そのため、HPLC 装置の導入を初年度(令和3年度)に計画していたが、コロナの影響でHPLC 装置が導入できなかった。令和4年度に繰越予算を用いてHPLC 装置の導入を行なったが、機械の導入に時間を要し、年度末にやっと導入が実現した。 この理由により、本来の目的は達成できていないが、ロタキサンやカテナンなどのインターロック分子の不斉構築の基盤となる新たなロタキサン合成法を見出すことができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に見出した軸成分末端のフェノール部位の臭素化による swelling-end-capping 法によるロタキサン構築法を一般化する。さらに我々が独自に開発した不斉臭素化触媒を用いて、本新手法によるロタキサンの不斉構築法を開発する。
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