研究課題
各々のRAMPサブタイプに特異的に結合しうる低分子化合物はこれまでに存在しない。本研究では、RAMP各サブアイソフォームを生活習慣病や慢性臓器障害の新しい治療標的と想定し、RAMP各サブアイソフォームの活性を特異的に調整することができる化合物の探索を進めた。化合物ライブラリーの中から、RAMP2に結合する低分子化合物のスクリーニングを行った。さらにRAMP2タンパクの細胞外ドメインの構造解析データを用いたドッキング計算を行い、候補化合物を化合物ライブラリーの中から選択した。さらにCLRとRAMP2の安定過剰発現細胞株を作成し、時間分解蛍光TR-FRET法によって細胞内cAMPレベルを定量化するアッセイ系を構築した。一方、ヒト由来RAMP2とヒト由来CLRの細胞外領域同士の複合体に低分子化合物が結合した立体構造情報を得るために、目的タンパク質の発現および精製条件を検討した。RAMP2・CLR複合体は、酸化還元比調節下でジスルフィドイソメラーゼを存在させた無細胞タンパク質合成系にて共合成した。目的物を含む可溶性画分から、アフィニティクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィーを一連とするカラムクロマトグラフィー法により夾雑物を取り除き、高純度のRAMP2・CLR複合体試料を得ることができた。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Peptides.
巻: 171 ページ: 171118
10.1016/j.peptides.2023.171118
Lab Invest.
巻: 103 ページ: 100038
10.1016/j.labinv.2022.100038
http://www7a.biglobe.ne.jp/~shindo/