• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

老化細胞の分泌する新規老化誘導因子の機能解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21H02693
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

秋山 徹  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)

研究分担者 鴨志田 祐己  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (50835759)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード老化 / 細胞老化 / 分泌タンパク質 / 膜タンパク質 / モノクローナル抗体 / 中和抗体
研究成果の概要

我々は膜/分泌タンパク質NTMの老化・炎症における役割を解明することを目的として研究を進めた。その結果、NTMは細胞老化/炎症を惹起すること、NTM欠損マウスは加齢に伴う老化や肥満に伴うインスリン感受性の悪化が抑制されていることが明らかとなった。これらの知見の創薬への応用を目的として、NTM中和活性を有するモノクローナル抗体を作製した。また、NTMによる老化誘導機構を解明するため、質量分析器を用いたNTM結合タンパク質の網羅的同定を行った。今後は、NTM-結合タンパク質複合体を手掛かりとした老化・炎症誘導の分子機構の解析を進める。また、モノクローナル抗体のマウス老化への効果の検証も進める。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、老化細胞を除去したマウスの寿命が延長することが示され、細胞老化が個体老化の原因の1つであることが明らかになったが、細胞老化が個体老化を誘導する分子機構には不明な点が多い。本研究により、新たに分泌タンパク質NTMが老化を誘導する機能を有することが明らかになった。今後、NTM作用の分子機構を解析すると同時にNTMに対する阻害剤を創製することは、老化・炎症に対する新たな治療法の発見・開発につながり、社会的インパクトの高い応用が期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi