研究課題/領域番号 |
21H02710
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木戸 丈友 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任講師 (00401034)
|
研究分担者 |
田中 稔 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 細胞療法開発研究室長 (80321909)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 肝臓 / 線維化 / 肝星細胞 |
研究成果の概要 |
iPS細胞から調製した静止期肝星細胞とヒト肝がん由来細胞株(HuH-7)を用いて三次元共培養系を作製し、肝障害誘導後に肝星細胞の活性化が誘導される可能性を示した。また、ヒトiPS細胞から一連の培養系で静止期肝星細胞が活性化し、細胞老化する過程を再現することに成功した。活性化肝星細胞を不活化し正常な静止期肝星細胞へと誘導する薬剤のスクリーニング系を開発し、肝線維症治療薬候補化合物群を同定した。
|
自由記述の分野 |
細胞生物学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
静止期肝星細胞をヒト生体から大量に調製することは不可能である。本研究では、ヒトiPS細胞技術を基盤として、一連の培養系で、静止期肝星細胞が活性化し、細胞老化する過程を再現することに成功した。肝星細胞は肝臓における線維化のドライバーであることから、これらの細胞を解析することで肝線維化の病態メカニズムの解明に貢献することが期待される。さらに、肝線維化に対する治療薬の開発にも応用可能であることから、本研究成果の社会的意義は大きい。本研究で同定した活性化肝星細胞を不活化し正常な静止期肝星細胞へと誘導する肝線維症治療薬候補化合物群の開発は、多くの肝疾患克服に貢献することが期待される。
|