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2023 年度 研究成果報告書

がん三次元構造における幹細胞化シグナルの時空間的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21H02714
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

井上 正宏  京都大学, 医学研究科, 特定教授 (10342990)

研究分担者 近藤 純平  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80624593)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードがん / 多様性 / 可塑性 / 増殖 / 薬剤耐性
研究成果の概要

一つのがんの中のがん細胞は、均一で安定した性質を持つのではなく、すぐに変わるいろいろな性質を持つ。患者がん組織からがん細胞を培養する方法が進歩し、そのような性質を試験管内で調べられるようになった。この研究では、大腸がんは単細胞と2-4細胞からなるクラスターでは違った性質を示し、その性質の差はNotchシグナルによって分子レベルでコントロールされていることを明らかにした。増殖しないがん細胞クラスターの亜集団は抗がん剤に耐性があり、特定の条件下では再増殖することができる。この耐性細胞を標的とした治療法を開発することが重要である。

自由記述の分野

がん細胞の生物学、がん細胞の培養、治療薬の開発

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究では、単細胞と少数の細胞からなるクラスターとでは異なる性質を示すことを明らかにした。これまで、転移の単位は単細胞と考えられてきたが、細胞集団としてがんから離れたクラスターが大きな役割を果たしていることが明らかになった。また、転移のみならず、治療後に残存するがん細胞がクラスターとして残る場合、同じようなことが起こっている可能性がある。試験管内でこのような現象を再現するモデルができたことは、転移の予防や抗がん剤治療の補助療法の開発につながる。

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公開日: 2025-01-30  

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