FOXP3+制御性T(Treg)細胞は、脳梗塞慢性期に脳組織特異的特徴を獲得し、神経症状の回復に寄与する。末梢に存在するTregは、脳卒中慢性期にその表現型を変化させ、脳卒中再発期の炎症や梗塞容積を減少させることができる。Tregは再発急性期に脳内で増加し、初発脳梗塞時に同一の抗原を認識したTregが、その後の再発側脳梗塞にも浸潤していることが明らかになった。再発時のTreg増加はCCR4/CCL17軸に依存していた。これらの結果は、再発時にTregが抗原やケモカインとともに急速に脳に浸潤し、免疫抑制と組織修復に寄与していることを示唆している。
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